Singh氏は、2021年から2027年までの2期にわたり、ASEAN(東南アジア諸国連合)経済共同体(AEC)担当副事務総長を務めています。副事務総長として、ASEANの経済統合アジェンダの推進に向けてASEAN事務総長に戦略的助言を行うとともに、ASEAN事務局のASEAN経済共同体(AEC)部門を率い、「AECブループリント2025」およびその後継計画である「ASEAN共同体ビジョン2045 AEC戦略計画」の実施を統括しています。
Singh氏は、ASEAN共同体の構築において多面的な貢献を果たしており、特に地域統合、デジタル化、レジリエンス(強靭性)の推進に注力しています。これらの実績が評価され、ASEAN事務局副事務総長として2期目に再任されました。
同氏の主要な取り組みの一つが、ASEANデジタル経済枠組み協定(DEFA)の推進です。DEFAは、ASEAN域内におけるデジタル貿易ルールの調和を目的とした、世界初の地域横断型の枠組みです。また、地域のエネルギー連系、エネルギー安全保障、持続可能性の向上を目的とした重要インフラプロジェクトであるASEANパワーグリッド(APG)の推進にも積極的に取り組んでいます。
さらに、ASEAN物品貿易協定(ATIGA)の高度化に向けた戦略的助言を行い、貿易ルールの近代化や持続可能な取り組みの統合を支援してきました。ASEAN域外との経済協力の強化、地域の新たな競争力の創出、ASEAN経済イニシアチブの発信強化にも尽力しています。
現職就任以前は、Enterprise Singaporeにおいて、Trade Connectivity & Business Services担当アシスタント・チーフ・エグゼクティブ・オフィサーを務め、シンガポールをアジア有数の貿易ハブとして強化するとともに、約15,000人の専門職、管理職、技術職の雇用拡大を支援しました。
27年以上にわたるキャリアの中で、地域およびグローバルにおいてさまざまなマネジメント職を歴任しています。Enterprise Singaporeでは4つの部門を統括し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下におけるシンガポールのデジタル化推進を主導しました。
シンガポール国立大学で社会科学の学士号を取得し、2017年にはハーバード・ビジネス・スクールのAdvanced Management Program(AMP)を修了しています。